News & Topics
2023.05.13
大阪は京都を上回るインバウンド需要の増加を見せ、圧倒的な人気を誇っています!
コロナウイルスの影響で減少していた訪日外国人の数が徐々に回復し、以前の活気を取り戻し始めていることが観察されます。この背景を踏まえ、訪日外国人観光客の消費行動や求めているものに関するアンケート調査の結果をご紹介します。
今回の調査は、関西国際空港から出国する訪日外国人観光客を対象に実施され、中国、韓国、台湾、香港、欧州、米国、タイ、その他ASEAN諸国の主要9カ国からの4,000人の観光客に、関西の観光地の魅力、認知度、再訪意向、宿泊施設についての調査が行われました。
■関西地方において、主要な観光地の集計結果から、京都よりも大阪の方が圧倒的に人気が高いことが明らかになっている
大阪の観光地である、梅田や大阪駅周辺、心斎橋、難波。
京都の観光地である、京都駅周辺、東山、河原町・烏丸・四条などを比較すると、大阪の主要観光地を訪れたのは合計で3,574万人でした。
それに対し、京都の主要観光地を訪れたのは2,004万人という結果となりました。
訪日外国人にとっての人気観光地は京都が有名ですが、実際には大阪の観光地がより人気があると言われています。
大阪で最も訪れる人が多い観光地は心斎橋と難波で、それぞれに702万人の訪問者がいます。次に梅田・大阪駅周辺が551万人、大阪城が443万人、日本橋が420万人と続きます。外国人観光客にも人気のあるユニバーサル・スタジオジャパンは293万人で、大阪で6番目に人気の観光スポットです。
一方、京都では東山が最も人気があり、480万人が訪れています。京都駅周辺は371万人、金閣寺周辺は274万人の訪問者がいます。
こちらを見ても観光地全体だけでなく、個別の観光地でも大阪のほうが人気があったということがわかります。
また、訪日外国人観光客の流動量を推計したところ大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀、三重の関西県での合計は9,658万人となり、大阪府内だけで5,796万人が移動をしていることが分かります。
訪日外国人観光客の府県間移動で、大阪と京都間の移動が最も多かったことが明らかになりました。この二つの府県だけで、2,525万人の訪日外国人観光客が移動しました。
■国別の日本への滞在日数
国別に見ると、オーストリアやその他のヨーロッパ諸国からの訪日外国人観光客は14日以上日本に滞在し、楽しむ傾向にあります。一方で、中国、台湾、香港、韓国などのアジア地域からの観光客は7日以上滞在することが多く、通常は1週間程度の滞在が一般的です。
ですが、これを関西圏に絞ってみると、オーストラリアを除く全ての国と地域出身の訪日外国人観光客では5日前後の滞在日数が最も多く 、これを大阪のみで見ると、訪日外国人観光客のほとんどが5日前後大阪に滞在しているという結果となりました。
■まとめ
この調査によると、関西国際空港からの外国人旅行者を対象にした結果、京都よりも大阪がより多くのインバウンド観光客を引き寄せていることが判明しました。
2025年の万博開催に向け、大阪では大規模な再開発が行われています。
これが原因で、将来的にインバウンド需要が増加すると見込まれています。インバウンドの影響を考慮した投資には、適切な調査と現状理解、及び対策の実施が重要です。

お問い合わせ・資料請求
マンション経営に関するお問い合わせ・
各物件への資料請求はこちら